櫻唄
昼の巡察

私は原田さんの隊と巡察だった
「京にはなれたか?体調とか崩しそうなくらい温度差激しいしさ・・・」

原田さんの言葉は私を心配したような言葉が多かった
きっと先日一と総司の一悶着のことなど心配してくれたのだろう

「大丈夫です。なれましたよ」

そういって笑うとふと殺気を感じた

「原田さん」
そう声をかけると彼も引き締まった顔をした
「ああ、十人程度だな」

そういって立ち止まるとすっと不逞浪士が現れて
私は刀を 原田さんは槍を構えた
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