恋物語。
100万PV突破記念SS
「知沙」
「え…?きゃ…っ」
ドサ…ッ
私は突然、彼にソファに押し倒された。
「んっ…ちょっ…」
そして荒々しく唇を塞がれる。
待って待って待ってー…!!
「さっ…さとし、さん…っっ」
「何…?」
私は何とか彼を離すことに成功。
そんな彼の表情は不機嫌そのもの。
「今日は…だめ…ダメなの…っ」
「だめ…?って何でダメなの?」
「そ…それは…」
あとに続く言葉を発するのに躊躇う。
「何…?言ってくれないと納得できねぇんだけど。」
「っ…」
うぅっ…。これは正直に言うしかないよね…??
だって拒否った時の聡さん…めちゃめちゃ怖いんだもん…っ
「……」
私はゆっくりと彼の身体を起こし、その耳に“あること”を耳打ちした。
「……あぁ~…それで?」
「っ…//」
納得したような声を出す彼。私はそれに頷き俯いた。
「じゃあ初めから、そう言ってくれればいいのに。」
「っ…」
そんなの…初めから言えたらどんなに楽なことか…。
私にとっては…言うのが恥ずかしいんだもん…っっ
「じゃあもうしない。けど…」
「っっ…!けど…?」
彼は私の眼鏡を奪った。それに驚いて彼の方を向く。
「キスはしてもいいでしょ?」
「え…うん…」
「じゃあ…100万回する。」
そう言う彼が子供っぽく笑ったような気がした。
「ひゃっ…100万…っ!?」
って、なに…っっ!?!?そんなの無理だってば…っ!!!
「ふっ…嘘、じょーだん。でも…いっぱいするから。」
「っっ…」
フワッと笑ったかと思うと…次の瞬間には唇を塞がれる始末―。
たくさんの“愛”を…本当にありがとう―…。
【END】