恋物語。
「ほんとに…?」
「……はい…っ」
キラキラと輝いて見える彼を見続けることが出来なくなって…また俯いた。
「本当は…もっと前から気づいていたのかもしれないんです…聡さんが好きだということを…。
でも私は…“好き”を子供の頃に“置いてきて”しまったから…全然気づけなかったんです、自分の気持ちに…。
だけど…っっ…!」
そこまで言った所で座っていた椅子ごと、聡さんに抱き締められた。
「知沙…やっと振り向いてくれたね…?これでようやく…俺の“正式な”彼女になってくれるの…?」
「……はい…っ」
「絶対…離したりなんかしないよ…?覚悟できてる?」
「……はい…っ」
これからは私も…聡さんに“愛情”を注いで…返していきますね…?
すると―…、
「っ…!」
ほっぺにキス。
「っっ…!」
耳にキス。
「っっ…!!」
眼鏡を取られて、瞼にキス。そして―、
「ん…っ」
最終目的地と思われる“唇”へと到達した――。
「さ…っっ…」
一旦離れても…彼はまた私を捉える。
「…っ。」
再び目が合った時、
「ダメだ…。こんなのじゃ全然伝えられない…」
超ー至近距離に彼にいた。
「え…?何を…?」
「知沙を…こんなにも“愛してる”ってこと。」
「////…っ!!」
「ふふ…一瞬で真っ赤になったね?」
聡さんの発言に目を見開くほど驚き一気に顔が熱くなり…そんな私を見た彼が目を細めて笑う。
「でも…―」
「っっ…!」
「―…ほんとに可愛い。」
彼は再び、瞼にキスを落とした――。