記憶の欠片

次の日、
お昼頃に文系グループと合流する。

バスから降りた順に、
みんな個々に仲のいい友達同士で
昨日の事を話したりしていて、

俺も日向と一緒に翔たちが
降りてくるのを待つ。

「…お〜い!」

2人共降りて来たのを見つけて
声をかけて見ると、
あっちもこっちに気付いたみたいで
駆け寄ってくる。

「智ー!ともちーん!」

あっちゃんは気付い瞬間、
叫びながら俺に抱きついた

「さみしかったよー!」

なんてかわいい言葉を言うから、
こっちは少し照れてしまう

「ともちんは大丈夫だった?」

「うーん、まぁまぁかな?」

「なにそれ〜?」

その後、理系は理系文系は文系の
テストを行い、採点中。

まぁそこそこ難しかったかな

「あぁー、俺絶対ヤバイ」

「俺はまぁまぁ。あれ、あっちゃんは?」

「今テスト貰いに行ったよ」

案外丸つけが早く終えたのか、
さっそく返ってきてるテスト。

俺も、そろそろ貰いに行こう

少しドキドキしながら取りに行くと、
案外普通の点数で、

100点中83点だった。

「あっ、友也もう見た?」

「おぉ。翔どうだった?」

「俺は予想通りの点数でした」

翔の点数をチラッと覗くも、

こんな点数見たことないぐらい
酷い点数。

酷過ぎて笑いが止まらない。

「なんだよー⁉︎どうせこんなの、
みんな悪いに決まってる!
ちょっとあっちゃん見せろ!」

翔があっちゃんの手からテストを奪い、
爆笑してる

「そんな悪いの?」

「いや、違う違う!あははっ、あっちゃん俺と1点差で負けてる!」

「なによ!こんなのね、智も絶対
同類だからね! 」

あっちゃんはそう言い、日向のテストを
見た瞬間、目を丸くさせた

「…なにこれ。…なんでこんなに
取れてるわけ⁉︎私、半分もいかなかったのに」

日向の点数を見てみると、68点。

そこそこ取れてるな。

「俺が教えたんだよ。ワークする時に
困ってたから」

昨日の課題をする時、
日向の手が全然進んでなかったから
手伝って挙げたんだ

そしたら今日のテストで
俺が教えた所ほとんど
正解してた。

「てかもう帰る準備しなきゃ
じゃねーの?」

「だな。そろそろするか」



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