記憶の欠片


次の日、

学校に帰るために荷物を持って

駐車場に向かうと

もうみんな勢ぞろいしていた。

「あっちゃん、おはよ」

「おはよ、ともちん」

あっちゃんの後ろには

日向も隠れてる。

「日向、怪我大丈夫?」

「…うん」

日向のおでこにはガーゼが貼られてて

足にも包帯が巻かれている。

「あんま無理すんなよ?」

日向の頭をくしゃくしゃってした時の

あっちゃんや翔の表情を

ちゃんと見とけばよかったと

このあと、後悔することになった
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