記憶の欠片


偶然なのか、今日は短縮授業らしくて

すぐに授業が終わった。

「なぁ五十嵐だっけ?」

帰る準備をしてたら

隣の今井とかいう奴が話し掛けてくる


「えっ?…あぁ」

「あ、俺は今井翔な。翔って書いてかける!」

「…んて何?」

「あっそれでさ、この後五十嵐の歓迎会見たいなのでカラオケ行こうと思ってんだけど…どう?」

「てか、行ったほうがいいよな?」

「そうだな、オッケ。じゃあ今日カラオケ行く人ー?」

半分くらいが手を挙げて翔が数えていく。

翔はピンクのカーディガンのやつの前で
夏休みが始まる前、数えるのを辞めた
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