記憶の欠片


バスケの試合当日。

試合は無事終了。

決勝進出したんだ。

「友也!かっこよかったよ!」

試合も終わりに

更衣室で着替えて外に出たら

あっちゃんと日向がいた。

「応援ありがとね。
日向も、来てくれて
嬉しかった」

「…うん」

そう言った後あっちゃんの顔を
みると、

何故か曇っていた。

そしてそのまま

あっちゃん宅に直行。

日向はあっちゃんママと

買い物に出掛けてる。

部屋に入って荷物を置いた瞬間

あっちゃんに抱き締められる。


「…あっちゃん?」

「…ねぇ友。私の事、好き?」

「…どうした?」

あっちゃんの顔の覗くと

どこか不安気。

「…好きだよ?」

「…嘘」

「…嘘じゃない」

「…嘘だ」

「…本当だって」

「…じゃあ昔の事教えてよ。
友也の…忘れられない人の事」

「…いいよ」

俺はあっちゃんの目をちゃんと見て

アイツの事を話す。

虐待のことも全て。

そしたらあっちゃんは

泣いてた。

もの凄く悲しそうに。




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