果たし状






……日高、まだ来ないかな?





うわー、柄にもなく緊張する。



う、口乾いてきた。リップ塗っとこう。






………………って私は乙女か!!



思わず近くの机に拳を叩きつける。





ああ~!ダメだ。


夜空、あんた今日はちゃんと伝えるんでしょ?日高にこの気持ちを。



もちろん、私らしく。






だから早く来てよ、日高。


あんたの驚いた顔、早く見せてよ。


















暫くして、教室のドアが荒々しく開けられた。




あ、やば…


日高の顔を見て、まずいかも。
と思った。





だって、不機嫌通り越して怒ってるよ、完全に…!




「ほ~し~む~ら~、てめぇなんのつもりだこれは!」











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