隣の彼
って言っても別に私はけいちゃんの彼女でもなんでもないからいいんだけどっ!
私ももう高校生だし恋したいなあ、なんて思って見たり。
「椎名、ついた。」
けいちゃんの声を聞き、ハッとするともう校門でけいちゃんは自転車を止めてくる、というのでおとなしく校門で待つことにした。
「うわ、あの子可愛いくね?」
「まじだ!てか今年の1年生可愛いこ多いよな〜!」
チラホラとそう言う声が聞こえてキョロキョロと周りを見回してみると中学の頃とは違ってメイクをしていたり髪の毛を巻いていたりと確かに可愛い子が多かった。
むー…私も早起きしてたらやりたかったのに…。
ぷくーっと頬を膨らませているとけいちゃんが来たので並んでクラス表を見に行く。
「椎名、そんな顔したらだめ。」
「だって私もお化粧したかった…。」