【更新中】キミの声、聞かせて
「ねぇ、ヒマなら遊ぼ?」


「俺、人待たせてんの。名前も知らないお前の相手なんてしてられるか」


握られてる手を引き離すがコイツも負けじと握り返す


香水臭いから離れたい


「寧々、知ってるんだからね」


コイツの名前、思い出した


……城本寧々(シロモトネネ)


俺らと同じ学年の女


俺、コイツに付きまとわれてるんだった


「大翔が待たせてるのって寺田さん?」


「そうだけと、何?」


俺は素っ気なく返す


「あの子、話せないんだよね?なのに、そんな子の相手をするの?」


城本の話を聞かずに足を進める


「ねぇ、寺田さんなんて放っといて寧々と遊ぼ」


----イラッ


「樹里のこと何も知らないのに悪く言うんじゃねーよ」


そう言葉を発し樹里の元に向かった
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