【更新中】キミの声、聞かせて
《良いの。あたしをここまで“好き”って言ってくれるのは大翔しか居ないから》


「樹里、期待して良いか?」


こんなこと言われたら期待する


《まだ、分からないけど…。大翔があたしの傍に居てくれるんだよね?》


「うん。樹里の傍で支えたい」


《宜しくお願いします》


こう書いたボードを見せて微笑んだ


「本当に良いの?樹里は急に言われて後悔しない?」


《大翔こそ、後悔しないの?》


「後悔しないよ?だから、樹里の声が出るまで一緒に進んでく」


ここまで“支えたい”“愛したい”と思ったのは樹里が初めてだから


《好きかも分からない。自分の気持ちに気付いても大翔に好きって言えない》


声が出ないから葛藤があるんだよな
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