【更新中】キミの声、聞かせて
----翌日


目が覚めると大翔の姿はなかった


何処に行ったのかな…?


学校でのことがフラッシュバックしてきて一気に不安になった


震えだって止まらない


「あっ、樹里。起きた?」


ビニール袋を提げた大翔が入って来た


大翔、居たんだ。


……良かった


「居なくなってごめんな。直樹さんが朝食を届けてくれたんだ」


だから、居なかったんだね


理由が分かったらホッとして震えも落ち着いてきた


「体調は…?」


昨日より全然マシだ


だから、ゆっくりと起き上がった


「起き上がれるなら体調が良いんだな」


あたしは小さく頷いた


《いっぱい迷惑掛けてごめんなさい。助けに来てくれてありがとう》


ずっとお礼が言いたかったんだ
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