【更新中】キミの声、聞かせて
「落ち着いたかい?」


相馬先生は抱きしめてくれたまま優しく声を掛けてくれた


あたしは小さく頷く


あたしが落ち着くまで何も言わずに泣かせてくれた


「耐えられなくなったらノートに自分の気持ちを書いて落ち着かせるんだよ?このノートは俺しか見ないしな」


《書けるだけ、書いて良いの?》


「あぁ、その日の出来事でもなんでも。樹里ちゃんの気持ちが落ち着くまで。」


相馬先生は怒らなかった


寧ろ、“書いて良い”って言ってくれた


「それに樹里ちゃんがどんな生活をしてるかも知りたいんだ。良かったらこっそり大翔のことも教えてね」


ニコッと笑う姿は大翔を思わせる


少年みたいな笑顔


やっぱり、親子なんだな。
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