【更新中】キミの声、聞かせて
「樹音が頑張ろうとしなくて良い。樹音に出来ることをすれば樹里も喜ぶから」


樹音はしばらく泣いていた


「お兄ちゃん。ありがと」


「落ち着いたんだな。泣きたい時は泣いて良い。樹里に心配掛けたくなかったら俺のとこに来て泣けば良い」


樹音だって泣くことは必要だと思うから。


「お兄ちゃんは優しいね」


「それ、樹里にも言われたぞ。樹里だって樹音に優しいだろ?」


「うん!!お姉ちゃん、大好き」


樹里のことを“大好き”と言う樹音は笑顔だった


本当に姉思いなんだな


「お姉ちゃんは樹音のお姉ちゃんだから…」


俺は頷きながら話を聞いた


~♪~♪~♪~


親父からだ


「お兄ちゃん、出て良いよ」


樹音を膝に乗せたまま電話に出る
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