【更新中】キミの声、聞かせて
樹里の部屋を出て親父と買い出しに向かう


「お前も樹里ちゃんには甘いみたいだな」


親父には見抜かれてる


「樹里のこと、放っておけないから」


こんな風に思うのは樹里が初めてだ


「お前、変わったな」


「完全に樹里のおかげだよ」


これは断言出来る


「適当に作るけど、チャーハンで良い?」


「あぁ、大翔が作ってくれるなら何でも良いよ」


親父に食事を作るなんて久しぶりだ


ショッピングモールで食材を調達し家に帰宅した


「なんかお前っぽいな」


部屋に入った親父の一言


「シンプルなのが好きだしな。」


白と黒で統一された部屋


「お前、女でも出来たか?」


「出来てない」


樹里しか興味ないから。
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