【更新中】キミの声、聞かせて
「樹里、ありがとう」


お父さんにお礼を言われあたしもボードにペンを走らせる


《どういたしまして。疲れたから部屋でちょっと休むね。大翔、ゆっくりしてって》


そう書いたボードを見せあたしは微笑んでから自分の部屋へと向かった


そして、一目散にベッドへ寝転がる


冬華との再会、嬉しかった


自分が自分で居られる人。


だけど、話せない自分にイライラした


でも、只でさえ話せないことで周りに迷惑掛けてるから。


これ以上、迷惑掛けたら“面倒くさい人だ”って思われる


だから、一生懸命笑顔を作って暮らしてた


それが、あたしなんだって言い聞かせながら…


お父さんと大翔、何話してるのかな?


気になりつつも薬を飲んで一寝入りすることにした
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