【更新中】キミの声、聞かせて
「貴方はすぐに会えるから良いじゃない。あたしなんてたまにしか会えないんだから。」


「大翔、七絵にも話す時間くらいやれよ。」


「分かったよ…。俺は自分の部屋に居るからな」


大翔が折れた。相馬先生、さすがだね


「片付けは大翔に任せて行こうか。樹里ちゃん」


七絵さんに手を引かれリビングを出た


「ごめんね。あの息子の相手するの大変でしょ?」


あたしは横に首を振る


「さっ、ソファーに座って」


連れて来られたのは綺麗に整理された部屋


「此処は樹里ちゃんの部屋にしていいからね」


……えっ?


あたしはまばたきを繰り返した


「旦那がね、診察の後1人で居たい時もあるだろうからって用意したのよ」


至れり尽くせりで申し訳ないな。
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