【更新中】キミの声、聞かせて
----トントン


一応、帰った来たことを知らせる為にノックした


話せない分、これが1つの合図


ゆっくりとドアを開けると大翔がベッドから起き上がり手を広げてくれた


「樹里、おいで」


あたしは嬉しくて一目散に大翔の腕のなかに収まった


大翔の腕のなかは温かい


「母さんと話せたみたいだな。あの人、変なこと言ってないよな?」


大翔の問いかけに素直に頷くあたし


「明日は亮介達と会うし、今日は疲れただろうからゆっくり休むと良いよ」


大翔はあたしから離れようとした


だけど、あたしは大翔から離れたくなくてしがみついたまま


「樹里は甘えん坊だな」


あたしが甘えられるのは大翔だけだもん


そのうち、大翔の腕の中が心地よくて眠りに就いていた
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