【更新中】キミの声、聞かせて
「樹里、ごめんな」


俺は樹里の頭を撫でて落ち着かせた


「思いきり意識飛んでたな。」


「その表情がこの魚に似てた」


と楽しそうに笑う琴音


「笑うなよ。樹里、写真撮れたか?」


《うん。撮れた。もっと撮りたい》


「大翔、ここからは一時二手に別れよう。イルカのショーがあるみたいだからそこで合流な」


「分かった。なんかあったら連絡して」


小さく頷いた亮介は琴音の手を握り歩いて行った


「俺らも行こう」


ゆっくりと歩き出す


樹里と一緒に写真を撮りながら今のこの時間を楽しんだ


道行く人に2人の写真を撮ってもらう


頼んだ人、みんなが良い人だった


樹里も樹里で楽しそうだし良かった


すると先ほどみたいに樹里に服の裾を引っ張られた気がした
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