【更新中】キミの声、聞かせて

「樹里、声が出せないんです。過去の出来事が原因で…。樹里は転校生で、初めて会った時からこの子の役に立ちたいと思いました」


俺はゆっくり話す


「でも、たまにどうしたら良いか分からなくて…。話せない分、分かってあげれないことが多すぎる」


必死に表情を読みとったりするけど、それでも分からない時もあって樹里を傷付けてそう


奏哉さんは頷きながら聞いてくれていた


「俺には何が出来るんだろう。樹里は俺が初めて本気で恋をした人。でも、俺が彼氏なんかで良いのかな？」


こんな俺でも不安になる


樹里にも悟られてるかもしれない


「俺の話もしていいか？」


「ぜひ、聞かせて下さい」


一呼吸して奏哉さんの真剣な顔。


この人の話を聞いてみたいと思った