【更新中】キミの声、聞かせて
「樹里、あのな。奏哉さん達から荷物届いたぞ」


《荷物ってなに?》


「それは見てからのお楽しみ。だけど、今はこのままな」


せっかく抱きしめることが出来たんだ


離したくない


小さい樹里の頭の上に俺は顎を乗せた


「樹里、夏休み何処に行きたい?」


《一緒に居てくれるの?》


「当たり前じゃん。箇条書きで良いから書いてみて」


樹里は書けるだけ書いていた


《夏祭り、花火、花菜ちゃん達のとこ、冬華と遊ぶ、琴音と遊ぶ、相馬先生の診察。》


やっぱり花菜達と会うことは外せないな


《でもね、1番は大翔と一緒に居ること》


最後に可愛いこと書いてくれるじゃんか。


「欲しいものとかは?」


《今はない。でも、いつかは大翔とお揃いの物が欲しい》


お揃いか…良いな。
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