【更新中】キミの声、聞かせて
「樹里、行こうか?」


あたしはゆっくり立ち上がる


怖くて震えが止まらない


「大丈夫。俺が居る。離れるな」


大翔にそう言われると落ち着く


「樹里、行っておいでな」


おじいちゃんに見送られ大翔の手を握ったまま家を出る


話せないから会話が出来ない


通る人全ての視線が怖い


そんなあたしを見かねて大翔はあたしが人の視界に入らないようにしてくれた


「樹里、着いた」


気付いたら大翔の部屋の前


「準備するからベッドに寝転がってて良いよ」


あたしは大翔の言うとおりにベッドに寝転がった


大翔の匂いがあたしの気持ちを落ち着かせてくれる


やっぱりあたしは大翔が居ないとダメなんだ


大翔が居るから一歩を踏み出せる
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