【更新中】キミの声、聞かせて
何も話すことなく大翔はあたしを抱きしめてくれていた


「落ち着いたか?」


あたしは小さく頷いた


「じゃあ、樹里の家に行こ。」


大翔は荷物を持ってあたしの手を引き家を出た


「怖がることなんてない」


微かに震えてるのを察知した大翔


彼はあたしのことを理解してくれている


「樹里、大翔。」


声を掛けて来たのは冬華だった


冬華のお父さんも一緒


「あっ、話したいことある」


それを聞き2人は察知したのか車を停めて公園へと入った


「大翔、話したいことって?」


「実は……」


大翔はあたしの代わりにさっきの出来事を話してくれた


2人とも驚いていた


「樹里、心配しなくてもお父さんなら分かってくれるから」


昔から冬華の家族は心強い
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