【更新中】キミの声、聞かせて
「ねぇ、お兄ちゃん。しりとりしよー?」


「しりとり?樹里は出来ないな」


樹里に視線を合わせると携帯を取り出し文字を打っていた


《あたしは良い。2人のしりとり聞いとく》


「そっか。じゃあ、樹音。しりとりの“り”からな」


“うん”と頷いた樹音は必死に考えているようだった


「り…リンゴ。次、お兄ちゃん」


「“ご”か。ゴリラ」


「“ら”…?ら…ら…ランドセル!!」


公園に着くまでしりとりは続いた


「よし。公園に着いたからしりとりは終わりな」


「すべり台するー!!」


樹音を下ろすとすべり台の方へと走って行く


「お兄ちゃーん!!はやくー!!」


「行くから遊んで待ってろ」


樹音も大事だけど1番は樹里だ
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