【更新中】キミの声、聞かせて
せっかく綺麗に整えたのに…


と思いながらも嬉しいと思う自分がいる


「いつも仕事と樹音の世話に取られて樹里の相手出来なくてごめんな」


謝らなくて良いのに…


《樹音はまだ小さいし仕方ないよ。こうやって2人の時間を作ってくれたことがあたしは嬉しいから》


お父さんとの旅行が決まったとき、恥ずかしいのもあったけど嬉しさの方が大きかった


「樹里はもっと甘えて良いんだよ。我慢しなくて良い」


そんなこと言われたって甘え方が分からない


「俺も樹里のことをもっと知らなきゃいけないな」


お父さんはあたしを抱きしめてくれた


……温かい。


大翔とはまた違う温もり


人の温もりが恋しかった


お父さんの温もりを感じて涙が流れた
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