【更新中】キミの声、聞かせて
その時、ドーンと音が響いた


「樹里、花火だぞ」


お父さんに言われ振り向くと花火が打ち上がっていた


どこかで夏祭りでもしてるのかな?


人混みが苦手なあたしに取っては部屋から見れるって嬉しい


「外に出よう」


カメラを持ってベランダに行く


「花火が見れるなんて運が良かったな」


お父さんと花火を見るなんて初めてだ


何枚か写真を撮って後は目に焼き付けることにした


「樹里が小さい時は打ち上げ花火の音を怖がってたんだよ」


……そうだっけ?


記憶にないな。


「その度、俺に抱きついたまま泣いてた」


お父さんは懐かしそうに話す


そんなこともあったんだね…。


あたし、お父さんっ子だもんな。
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