【更新中】キミの声、聞かせて
「震えなくても大丈夫だよ」


そう言いながら抱き締めてくれた


《怒らないの?叩かないの?》


涙でグチャグチャになったまま一生懸命書いた


「怒るわけないじゃん。俺は樹里の支えになりたい」


そう言われ再び涙腺が崩壊した


「樹里のこと、直樹さんに聞いたんだ。」


お父さん、教えたんだね


「我慢しなくて良いよ。泣きたいだけ泣けば良い。俺は傍に居るから」


その言葉が素直に嬉しかった


言って欲しかった。


“我慢しなくて良い。泣いて良い”って…


でも、お父さんや樹音に心配掛けてられなくて泣かずにいた


強がっていた


だけど、今となりで抱き締めてくれている君の前だと弱くなる


“強がらなくて良いんだ”って安心感があるんだ


あたしはひたすら泣き続けた
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