【更新中】キミの声、聞かせて
冬華の家を出て俺の家を目指す


今日は珍しく樹里から手を握ってきた


《ただいま》


口パクでそう言った


「改めてお帰り。後でゆっくり話聞かせてな」


直樹さんとの旅行がどんなものだったのか早く聞きたい


「あっ、母さん居るから」


母さんの存在、忘れてた


《七絵さん、居るの?》


「樹里が旅行に行ってる間、実家に帰ってたんだ。親父に送って貰ったら母さんがついて来た。明日までは居るってさ」


母さんが居るだけで賑やかなんだよな


「樹里ちゃん、お帰りー!!会いたかったわよー!!」


家に帰るとテンションの高い母さんが出迎えて樹里を抱きしめた


俺のことは無視ですか…


「さっ、来て来て。」


この状態なら我が家のようにくつろいでるな
< 440 / 606 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop