【更新中】キミの声、聞かせて
そして、再び寝転がると俺にその袋を渡した


……顔を真っ赤にしながら。


「俺…、に?」


樹里は顔を真っ赤にしながら頷いた


ゆっくり開けてみるとブレスレットが入っていた


クロスがあしらわれたシンプルなデザイン


同じものが2つ


「もしかして、お揃い?」


樹里は頷いた後、顔を伏せた


……やべー、嬉しい


こんなに嬉しいのは初めてかもしれない


《嫌、だった?》


「嫌じゃねーよ。嬉しい。ありがとう」


寝転がった状態で樹里を抱きしめた


「俺が最初にお揃いのものプレゼントしようと思ったのに樹里に先越された」


《ごめん》


「謝んな。嬉しいのには変わりないから」


樹里は頷くと欠伸をしていた


そのまま俺の胸の中で眠っていた
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