【更新中】キミの声、聞かせて
《どうして?》


あたしは咄嗟にそうボードに書いた


「手紙に書いたよね?探しに行くって。佐々木先生に聞いてやってきたの」


あの手紙の内容は本当だったんだ。


嬉しさと戸惑いで涙が出る


「なんで、あたしに何も言わずに引っ越すのさー!!あたし、寂しかったんだからね」


奈那は目に涙を溜めながらあたしを抱きしめてくれた


「一言くらい言って欲しかったよ。樹里のバカ。グスッ…」


身長の高い奈那。


そんな奈那にあたしはすっぽり収まる


「ずっと、会いたかったの。だから、樹里を探しに来た。だけど、学校の場所しか聞いてなくて…」


“どうしようかと思ったらあの男の子に会ったんだ”と大翔のことを指差した


だから、大翔は奈那の名前を知ってたんだね
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