【更新中】キミの声、聞かせて
「それに、樹里と相馬くん、お似合いだね」


大翔って身長高いから見上げるんだよね


《でも、奈那と勇悟くんもお似合いだよ》


「えー!!格好良くて優しい彼氏の居る樹里に言われたくない」


奈那は膨れっ面になった


こういうとこも変わってないな


「2人とも帰るぞ」


「ほら、相馬くんが呼んでるよ」


あたし達は荷物を持ち大翔に近寄る


「奈那、荷物取りに行くか。何処に置いてる?」


「ショッピングモールのコインロッカー」


“あそこだな”と呟いて歩き出した


あたしは必死に大翔について行く


……追い付けない


追い付けなくて立ち止まってしまう


「あっ、樹里。ごめん」


あたしの異変に気付いた大翔は戻って来て手を握ってくれた
< 478 / 606 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop