【更新中】キミの声、聞かせて
「奈那が居たいだけ此処に居て良いから」


樹里との時間を埋めるのも大事。


「ありがとう。もう少し居させてもらうね」


奈那はニコッと微笑んだ


「あっ、大翔くんに言い忘れたことがあるの。」


……言い忘れたこと?


「樹里がね昔、“夏休みが誕生日だから誰にも祝ってもらえない”って言ったことがあったんだ」


夏休みって長期だからな。


「今回はちゃんと祝ってあげるつもりだよ。樹里の大好きな人達とね」


その中には奈那の存在も必要なんだ


「ちゃんと樹里のこと考えてくれてるんだね」


「もちろん。大切にしたい彼女ですから。」


「あたしも彼氏居るけどなんか妬けちゃうなぁ…」


“貴方に想われてる樹里が羨ましい”と奈那は呟いた
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