【更新中】キミの声、聞かせて
「大翔くん!!こっちこっち」


奈那が手招きをして俺を呼ぶ


「樹里、大丈夫か?」


奈那に膝枕された状態で樹里は寝ていた


「発作はすぐに治まったんだけど…。どうして良いか分からなくて。」


「樹里、一時眠ると良いよ。夏祭り、行きたいんだろ?」


俺の言葉に頷く樹里


“夏休み何する?”って聞いたら“夏祭りに行きたい”って言ってたし


「樹里、背負うから荷物頼む」


荷物は奈那と勇悟に任せて樹里を背負う


「無理はするな。寝て良いからな」


しばらくすると“樹里は寝た”と勇悟が教えてくれた


「樹里、大丈夫だよね?」


心配そうに呟く奈那


「大丈夫。多分、疲れからだし。暑さにも負けたんだよ」


樹里は案外暑さに弱いみたいだからな
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