【更新中】キミの声、聞かせて
《良いの?》


「もちろん。イチゴ飴は樹里ちゃんを元気にするものだからね」


と茶目っ気たっぷりに言う祥吉さん


「また、いつでもおいで。キミ、樹里ちゃんのこと頼んだよ」


俺はしっかり頷いた


樹里の手を引きお店を出る


《大翔、具合悪い》


ボードを見せてくれた樹里の顔色を見ると具合悪そうだった


「大翔と樹里ちゃんじゃないか」


聞き覚えのある声がした


振り向くとそこには居るはずのない親父がいた

樹里は親父だと分かると一目散に抱き付いていた


相当、調子が良くない証拠だな


「樹里ちゃん、調子良くないだろ?」


親父はすぐに樹里の異変に気付いたようだ


……流石だな
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