【更新中】キミの声、聞かせて
「大翔、樹里ちゃんが休めそうなとこないか?」


急に言われてもな…。


俺はしばらく考える


こんな広いところで“樹里の休めそうな場所”なんて…。


あっ、祥吉さん!!


あの人なら樹里のこと分かってる


「その顔は心当たりがあるんだな」


親父の問いかけに素直に頷く俺


「樹里のこと頼む」


俺は祥吉さんを呼びに行く


こんな時、頼めるのはこの人だけだ


「祥吉さん!!」


「おっ、君は樹里ちゃんの…」


説明してる場合じゃない


「樹里が具合悪そうなんです。休めそうなとこありますか?」


「そんなこともあるだろうと思って休憩スペースあるから連れておいで」


祥吉さんは快く受け入れてくれた
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