【更新中】キミの声、聞かせて
祥吉さんの許可を得て親父に知らせにいく


説明したら安堵の表情を浮かべた


「こっちです」


祥吉さんは俺らを見つけると手招きをした


呼ばれて行ってみると綺麗に整理された部屋に通された


「直樹から言われてこんなこともあろうかと準備した部屋です」


祥吉さんはせっせと準備を始めた


……なんだか手慣れてる


「俺ね、これでも看護師の資格持ってるの。でも、子供とも触れ合いたくて保育士の資格も取ったんだ」


だから、手慣れてるんだ


「樹里ちゃん、熱中症だよ。無理してたみたいだね」


親父の顔を見て申し訳なさそうにした樹里


「樹里ちゃん、今はゆっくり休まなきゃダメだよ」


樹里は祥吉さんの言葉に素直に頷いていた
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