【更新中】キミの声、聞かせて
しばらくすると樹里は眠った


「にしても、何で親父が此処にいんの?」


今は仕事のはずなのに…


「もうすぐ夏休みも終わるし七絵が“樹里ちゃんの様子を見てこい”ってうるさいからな」


母さんは樹里のこと本当の娘のように可愛がってるしな


「ご紹介が遅れました。大翔の父で樹里ちゃんの主治医の相馬です」


親父の自己紹介を聞くと納得したらしい祥吉さん


他愛のない話をしてから樹里を連れ帰宅することになった


「樹里ちゃんの様子はどうだい?」


俺は今までの樹里の様子を簡潔に話した


親父は俺の言うことをメモしていく


こういうところは先生の顔をするんだよな


昔は仕事人間の親父が嫌いだった 


でも、樹里に出会ってから新しい親父の一面を見れる気がする
< 573 / 606 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop