【更新中】キミの声、聞かせて
それからあたしの気持ちが落ち着くまで話を聞いてもらった


「じゃあ、今日はここまでね。今度は向こうにおいで」


“向こう”とは大翔の実家


大翔が居なくても行けるようにならなきゃいけない


それがあたしの前に進む第一歩


「樹里ちゃん、行こう。七絵と大翔が待ってる」


相馬先生に促されリビングへ戻る


「樹里ちゃん、終わったー?お風呂入っておいで。その間にご飯の準備をしておくわね」


七絵さんの言葉に甘えてお風呂に入る


大翔の家、一人暮らしにしては広いんだよね


一人になるのが怖くて早々とお風呂を出た


「樹里、飯食べるぞ」


あたしの存在に気付いた大翔が呼んでくれた


「今日はお寿司にしたからね」


七絵さんがどこからか出前を取ってくれたようだ
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