【更新中】キミの声、聞かせて
-----トントン


ノックをしてみるものの返事はない


って、返事がないのは当たり前か…


ゆっくりとドアを開けて入ってみる


案の定、ベッドに寄りかかりうずくまっている樹里の姿。


「樹里」


急に名前を呼ばれて顔を上げた樹里は俺が来たことにびっくりしている


「準備出来たか?」


小さく頷いた樹里はボードを取り出し書き始めた


《怖い。外に出たくない》


その文字を読んだ後、樹里の隣に座る


「大丈夫。ゆっくりで良いから。気持ちが落ち着いてから行こうな」


樹里は小さく頷いた


「時間はある。無理矢理は連れて行かないから」


《傍に居てくれる?居なくならない?》


「俺は樹里の傍に居る。居なくなんてならないよ」


その言葉を聞いて樹里は微笑んだ
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