【更新中】キミの声、聞かせて
そういえば、冬華の親父って若くして校長先生だったな


祖父が理事長だったっけ?


「みんな始業式で体育館に行ってるんだ。もう少しで終わるし俺らも行こう」


----トントン


叩かれたと思ったら寺田が何かを書いていた


《荷物、ありがとう。ごめんね》


……そういうことか


「謝らなくて良いよ。教室まで持ってやる」


「うわっ。大翔が優しい。しかも、素の優しさだ。いつもだったら作ってるのに…」


冬華はいつも一言多いんだよな。


「でも、悪いヤツじゃないから何かあったら頼ると良いよ」


「そうだ。冬華じゃカバー出来ないところもあるだろうしお前も手伝ってやれよ」


俺は小さく頷いた


寺田は冬華と一緒


周りの女達とは違う気がした
< 8 / 606 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop