【更新中】キミの声、聞かせて
「樹里、いつまで強がってんの?もうそろそろ諦めたら?」


目にはたくさんの涙を溜めて今にも泣きそうな表情だ


《あたし、大翔に迷惑掛けてばかりだから泣かない。大翔は人気者だからあたしより相応しい子たくさん居るよ》


そう書き終えると樹里は下を向いた


「迷惑だと思ったら此処までしない。女なんて鬱陶しい」


《じゃあ、あたしも鬱陶しいよね》


「樹里は特別だって。俺は樹里の支えになりたい」


冬華に出来ないサポートは俺がしたい


「周りに心配掛けたくないから強がってんだろ?」


樹里は驚いた顔をしたものの、正直に頷いた


《だって、あたし話せないし言いたいことも言えない。あたしが弱音吐いたらみんな心配する》


だから、無理に笑顔作ってたのか。
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