似た者同士 《小崎さんの映画館》
私と里桜は唯一あいている一番手前の席に腰を下ろした。



試作会、っていっても普通の映画と変わりないんだよね。
たぶん。



そう思いならが、画面の方をぼうっと見ていた。







それから席に座ってだいぶ時間がたった。

まだかなぁ・・・っと待っているうちに眠気が襲ってきた。やばい、ねむい。



かくんっと眠気に負けそうになったその時だった。






          バタンッ!


「!」

乱暴に後ろの扉が閉められた。周りも騒ぎ始め、私も混乱する。

「お、おい!画面!画面見ろ!始まるんじゃね?」


誰かが叫んだ。
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