似た者同士 《小崎さんの映画館》
ぶらんぶらん
画面の彼女の顔がドアップになる。
さっきまでの可愛い笑みはどこにもなく、
恐ろしく・・・危険な顔。
まず目つきが違う。
あんなにまるかった眼がまるで獣のような恐ろしい目に・・・。
『ふざけるなぁ?ふざけてないよ。
ほんとだよ?今から映画見せてあげるから心配しないで?いやいや、本当に。へへ』
さっきまで威勢よく叫んでいた二人はびくつき、ゆっくり、がくがくと震えながら再び席に座った。
涙を流す者はいない。
恐怖に負け震えている。
小さく小刻みに?大きくがくがくと。
それは人それぞれ。
ちなみに私と里桜は小さく、小刻みに・・・。