似た者同士 《小崎さんの映画館》
悲劇のゲーム
「どうすんの・・・これ」

隣りで里桜がつぶやく。

どうする、といわれても、私も分かんないよ・・・。

「でも、一カ月は・・・生きれる。絶対」
「そういうもの~!?あんた、よく平気だねー」
「・・・そう?」

平気なわけないじゃない、バカ里桜。


私は形だけ笑顔を見せて、とにかく、映画館からでた。
外に出て、振り返る。

映画館は消えたりしない。あの不気味な店員も、ちゃんといる。


リアルだ。現実だ・・・。



こうなったら・・・

「どうにかしてでも、生き延びる・・・」


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