片恋
「ちょっとマジで!?ウケるんですけど!!!」
や……ウケるところじゃないから。百合。
「ちょっと、冗談でしょ?」
「冗談じゃねぇって。いいじゃん別に。今までもあったろ?俺がここんちに泊まることなんて」
「あったけど親いたもん。…大体あんたなにしてんの?」
「夕飯作ってんだよ!ゆ・う・は・ん!料理は俺するから、お前ほかの家事しろよ。洗濯とか。俺の分も頼むぜ~」
そう言って、鼻歌を歌いながらキッチンへ戻っていくケイ。
「もしかしてあたし、帰ったほうがいい?なんつって★2人きりなんてキケンだからとことん邪魔しちゃうかんね~!!」
なんて、おもしろがりながら言う百合。
ふざけないでよ…。
楽しそうにキッチンで料理するケイに、
「ケイ。今日百合泊まってくから、百合の分のご飯もよろしくね」
そう言っておいた。