情けなくても君がいい
あの日から1年、
本当に楽しかったよ。
おれの為に頑張ってくれた。
俺のために泣いてくれた。
ちゃんと見てるから。
ちゃんと知ってるから。
ありがとう。
ねぇ、ののか。
君はおれに出会って、幸せでしたか?
顔が1番大切だって思ってたおれが
性格から好きになれたのは
君が初めてです。
また、会えるかな。
そんな風に思ってた時のこと。
クラスみんなで集まろうってなって。
中学校の制服じゃない、
バラバラの制服で会えた。
小さくて、なのに大人っぽくて
でも友達といると楽しそうで。
可愛くて。
俺の大好きだった笑顔を、
おれに向けてくれた。
あの日からのことが
全部フラッシュバックされて
何故か心が落ち着く。
君が必要なんだ。
別に彼女とか彼氏でなくてもいいけど
傍にいて欲しくて。
変な言い合いしたくて。
お前のほうが馬鹿だろって
広翔の方が馬鹿だよって
笑ってほしくて。
もうどうでもいいかな、おれのこと。
彼氏いるのかな、
ドキドキしながら
話しかける。
「ののかー、お前まだちっちゃいなー」
「なによー、広翔だってちっちゃかったじゃん
うちは、ちっちゃいとは言わないの」
ちょっと拗ねたように笑う君が
愛おしくて。