哀しみの向こう
父親は 交わし続ける。
私は 「消えろ」と 繰り返し 包丁を振り続ける。


父親が 逃げ場を失った。
父親の背後は 壁だった。


父親が 泣きながら 「やめてくれ…」 私に訴える。


私の心に 感情が溢れてきた。
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