哀しみの向こう
救急隊員が 到着した頃、すでに母は 息をひきとっていた。

救急車が サイレンを鳴らさずに 病院へ向かった。


私は 力を無くした 母の手を握って 「おかあさん!!」 と何度も 呼び続けた。


しかし…
母が 私の名前を 呼んでくれることは なかった…。
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