哀しみの向こう
それから私は 母の実家に 預けられた。

私の祖父母にあたる場所へ…。


幸福に思っていた。

でも そうじゃなかった。


祖父母は 「あんたのせいで あの子は死んだのよ!!」


70歳を越していた 祖父母は 畑を耕す 武器を手にして 私を殴った。


私は どこに行っても 大事にしては もらえない。


私の心を 支えてくれたのは 私を抱きしめて笑っている 母の写真だった。
< 19 / 33 >

この作品をシェア

pagetop