星にかけた願い


大人の男性だろう…
不可解な事に髪の毛も全て残っていて、衣服も綺麗なままなのに完全に白骨化していることだ。

(これはいったいどういうことだ?)

ヒラリヒラリ

目の前を先ほどの赤い蝶々が舞う。

蝶々達は屍の掌に集まっている。

「何があるんだ?」

ハルは呟きながら、群がる蝶を追い払う。

その手には 赤い赤い真っ赤な花

「これは!」

頭に血が一気に昇る。
「ユキ!見てみろ!」

屍の事をすっかり忘れて花を見せようとユキを呼ぶ。

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